温泉が苦手です
テレビで放送される,いろいろな旅番組。
日本は「温泉」が多いし、お料理も素晴らしいです。
だけど、私は温泉が苦手なんですよ。
暑いし、苦しい。
血圧が高めという理由もあるんですが、ゆっくりとお湯につかるという事が出来ない。
何分入ればいいんだ?
みんなはまだ入っている。
もうだめ。
血圧もあるんですが、とにかく気を使いすぎてクタクタになるんです。
でもバリに行くと、目に飛び込んでくる色や、音や、匂いを、構えることなく受け入れることが出来んです。
一人で街に出かけたくなる。
前世はバリ人?
そう思えるくらい、バリ島は私の好きなものであふれている。
バリの人たちは、お供え物を車にも飾って走る。男性もプルメリアの花を耳に飾る。女性もクバヤを着て歩く。
うーーん、やっぱりバリでしょう。
という事で、永年勤続表彰で頂いた旅行券は、夫と二人でバリ島に出かけることと相成りました。
娘に言われました。
二人で、吉野家に行っておそばを食べてくるのも「小旅行」のようなものだけど、パスポートをもって出かける、しかも、一週間もあちこち二人で出かけて、一緒の部屋で過ごす。
夫婦の旅は、家の中の役割を持ち込まない
去年、夫のおつかれさま旅行で「台北」に行ったとき、「どうしよう!」と思ったことがあったんです。
それは、旅行中のこと。
翌日着るものの準備、ハンカチやそのほかの持ち物の準備。
今日着た洋服の片付け。洗濯物のまとめ。
スーツケースの整理。
そして、明日何時に出発する?ってことを誰が決めるか?
えっ?
わたし?
そう思ったわけです。
旅の相方との旅行を一旦お休みし、一人でインドツアーに申し込んじゃったり、一人で航空券買ってバリに行くことができた私は、自分の事だけ考える・・という日常には無い経験をすることができたんです。
しかも、ちょー心地よいではありませんか。
そうなんです。私いまだかつて、一人暮らしをしたことがないんです。
なので、ひそかに「一人になる」ということにあこがれていたのかも知れません。
わー・・。今気づきました。皆さん、ありがとう。
だから、だからですよ。
夫とのお疲れさま台北旅行で感じたことは、「今ルールにしておかないと、夫とは絶対に行きたくないになりかねない」ということです。
それを今日は夕飯の後で話し合おうと思ったんです。
前にもお話しした通り、元来会社組織のような家族なので、私が企画し号令をかける。
そして夫は、弁当を作る。・・・もうお弁当はいらないので、荷物を持ってもらいますが。
この旅行で、今後の夫婦の関係性がはっきり出来上がると思います。
多分子供たちにすれば
というと思いますが。
とにかく、今回のバリ島旅行の前に決めておかないと。自分のことは自分でやる。
もちろん私が。
良しとしましょう、ここまでは。
けっこう、ここからのつめ方が楽しい・・・いやいや、結構しんどいんですよ。
なんなんでしょうかね?
プクちゃんとの旅より気を使います。・・・愛ですか?ぎゃははは。
海外旅行は帰って来た時の疲労度で、楽しかったのかしんどかったのかがわかります。・・だから、疲れないようにお互いを思いらやなければならないんです。
行くときは良いんです。元気いっぱい。ルンルン。気持ちも軽けりゃ、荷物も軽い。
でも、荷物は必ず増えている。
これまでの旅行で、帰りのほうが荷物が少ないということはありませんでした。お土産を買わない努力をしていてもです。
ですから、お土産で膨らんだスーツケースの重さと、疲労度を計算して、往復の国内移動を考えなければなりません。
疲れてくると、人間て余裕がなくなって「我」が強くなってきます。
女子だけの旅行は、気を付けないと。
買い物はする。疲れてる。ますます力はでない・・になります。
ここを打破する手として、成田から送っちゃうという手もあるんですが。お土産も1日遅れになっちゃいます。
バリは素敵なものが多すぎる。
幅広い年代の女性を魅了してやまないものがあるんですよね。
陶器。アタノのック。オーガニックコスメ。きれいな布。ガムランボール。
手をつないで歩こう
こんなことを書くと、「いったんこ!大丈夫?気は確か?」と言われそうですが。
先日、BSの放送で「ラスト・ドライブ」という番組を見ました。
ドイツでの取り組みです。
末期がんの患者さんたちが、自分の意志でホスピスで最後の時を迎えるのですが、希望するとボランティアの人たちの支援で、思い出の場所へ連れて行ってもらえるというものです。
取材を受けた末期がんの方々は、取材後の短い日々を過ごされ旅立たれていました。
ですから、文字通り「最後のドライブ」です。
偶然夫婦で観ていたのですが。
涙しか出ませんでした。
お互いに思うことがたくさんありましたが、涙でつまって声が出ませんでした。
言葉にしたり、文字にしたりするのも難しいし、何を言ってもご本人たちの気持ちを本当の意味で理解することは出来ないわけですから。
これを見ていた夫が急に言い出しました。
そうですよ。子育ても終わり、やっと二人で旅行に行けるようになったじゃないですか。
二人で楽しめる時間を大切にしなくちゃもったいないです。
そういうことに気づかせてもらえる、とても感動した番組でした。