認知症を受け入れることのむずかしさ

「自分は絶対に間違っていない」と言うけれど

数字に強いと思っている母に認知症が現れると本当に困ったことになります。

母の実家は、今でこそ新幹線も停まるのだけれど、もともとは地方の
小さな町の野菜の問屋。

その実家で、経理担当として数字を任されていた母。

親戚の紹介で、ある紡績会社の経理担当として働くことになり、同じ
職場でであった父と結婚しました。

なので、両親とも数字に強いという事になっています。

その母に「認知の問題があるぞ」と言う気配を感じ始めたのは、2・3年前。

最初に「変じゃない?」と思ったのは、やはりお金の受渡しの時。

「やったでしょ。ほんとにやだわ。」と顔をゆがめてうんざりとした顔
をされました。

今回はというともっと重症。
「お父さんに渡したでしょ?あの人すぐ忘れるから」とまで言い放つ。

私は娘だから我慢もしますが、マスオさんである主人に向かって何たる
暴言でしょう。

どれ、通帳見せてみ!

母の通帳を見ると、最後の2行が空欄になっている。

おばあ
カードでおろしたから記帳してない。今行って記帳して来て。お金入ってないはずだから。
渡したんだから。あんたたちに

お昼を食べに帰った娘に対し、雪が降る中「すぐに記帳してこい」という
母親も母親で。



完全に戦闘態勢に入った私は、夫が用意したチャーハンを5分で平らげ通帳を
つかんで車に乗り込みました。

かなり心臓がバクバクしているのがわかる。

いったんこ
濡れ衣を着せられている。冤罪だ!

しかも、この雪の降る中、昼ご飯を食べに戻った娘に「すぐ郵便局に行って
こい」だだだ。!

母の言ったことは完全に間違ってる

雪の日だけに郵便局はすいていて、「通帳を新しくしてください」とお願い
して、3分ほどで名前を呼ばれました。

もしかしたら、本当にお金をおろして誰かに渡しちゃったんじゃないか・・
そんな心配も芽生えてきたわけです。

頼むから、お金よ通帳に残ってていてくれ。

残高を見る前に、窓口の人に住所の変更を進められた。

「お母様のですよね。娘さんとお母さんの身分証、それと印鑑を持ってきて
いただければ、住所変更の手続きすぐにできますよ」と言ってもらいました。

「少し認知が入っているので・・変更しておかないとだめですね。・・・母が
来なくても大丈夫なんですね?」と確認。

本人の委任状とかが必要かと考えていた私。

郵便局はお年寄りが年金の受取窓口として使ってる方が多いから優しいな・・。

鼻息を荒くして、雪の中を郵便局に向かった私に対して、少しすこし冷静になる
時間をもらったような気がしました。

さて、車に乗り込んでゆっくり通帳を開くと。

いったんこ
ほら、やっぱり。お金そのままあるじゃん。
引き落としになっているのは、携帯電話代だけだろ。

結局、通帳の最後の2段は、お金はおろしておらず、携帯代だけが引き落としされ、それ以外はそのまま残っていました。

「記帳してくれば、お金をおろしたことが解るから。0だよ。あんたたちに渡したんだから」といったね。

いったんこ
違うだろ。
いったんこ
おろしてないじゃん。
いったんこ
全額手つかずで、郵便局にあるじゃないかい!!!

かなり、くどい。

証拠があっても謝らない

すごい勢いで玄関ドアを開け、これまたすごい勢いで母の部屋に突入。
通帳を見せる。

おばあ
どうだった?
いったんこ
お金、全部入ってましたけど

面白くないのでしょうね。

自分の記憶違い・・つまりは、プライドが傷ついたというのでしょうか。

母は、昔から謝ることが苦手て「ごめんなさい」と言ったことがありません。

言ったとしても、ふてくされた態度なので誤ってもらったという認識がこちら側に
無いという事でしょうか。

お金の事だけに始末が悪い

認知症のご家族がいれば「わかる、わかる」という部分もあると思いますが、
お金のことになると本当に気分が悪いです。

結婚し、夫の転勤で関東に住んでいた期間を除くと、私は母とほぼ25年ほど
一緒に暮らしています。

夫はその年月「マスオさん」をやっていてくれて、退職後は私に代わって母の
部屋の掃除、洗濯、食事の世話までやってくれている。

そんな夫に感謝の気持ちを渡したいと言い出したのも母。

言ってもらわないと忘れちゃうから、渡すまで言うんだよと言ったのも母。

「渡したでしょ。ちゃんとメモに書いてあるんだから。あんたたちはなんなの、
嫌になる」と言うのも母。

すべて母一人の脳の中で怒っている出来事。

そういう症状なんだと理解しようと努力はするけれど、今日もまた人生初めての
ことに戸惑う私です。

軽度認知症の症状のチェック項目はこちら
□ 同じことを何度も聞く
□ ものをよく探す
□ 趣味に対しての熱意が低下
□ 人の名前が覚えられない
□ 新しいことを始めるのを嫌がる。

ちなみに母は、5つ中4つ当てはまります。

いったんこ
そういえば亡くなった姑を最初に「物忘れ外来」に連れて行ったのも私だったな
いったんこ
あれっとおもったら、早めに物忘れ外来や、脳神経のお医者様に見ていただくことを
おすすめします。
母の場合は、先生に「進行を遅らせることはできる」と言っていただきましたから。

まあ、明日もがんばります!

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