老後の住まい方について考えたらこうなった

現在住むマンションから、北に約6キロほど行った住宅地に、私達は25年ほど生活していました。

60歳を前に引っ越した場所は

その一戸建てから、現在の駅裏のマンションに引っ越ししたののには理由があります。

駅まで歩いて10分、モールまで歩いて3分。こんな住みやすい場所は無い・・そう考えたからです。

実は勤務する会社の目の前。

初めは、もし手放すようになってもここならすぐ売り手借り手が見つかるだろうという考えだったんです。

しかーーーし!

リノベーションがすすむにつれ、きれいなうちは自分たちが住んでも良いような気がするな・・と思うように。

私達夫婦、そして私の実母の3人家族が老後を過ごすのにも、この立地は最高だったわけです。

正直、会社が休みの土日には、母を車に乗せてスーパーやホームセンターに連れて行くことがしんどくなってきてました。

いったんこ
休みなのに、休めない。

「お母さん、おばあちゃんね。肥料をかいに行きたいの・・。」と言われれば、「わかった、午前中に掃除と洗濯をおわらせるからごごからでいいでしょ?」と答えて夕方まで買い物に付き合う。

歩いて行ける距離にスーパーやホームセンターが無いんだからしょうがない。

いったんこ
それにしても疲れる。

いったんこ
なぜ私だけが疲れる。

この思いから解放される手段は、歩けるうちは自分で買い物に行けるような環境に引っ越せばいいんだ。そう考え始まっていたというのもあります。

それに、自分の運転の技術に自信が無くなっていていたし。

自分の運転技術に自信がなくなった出来事

ある日の雨の降る夕方。

自宅までもう少しと言うところまできた交差点です。

安産を確認して右折したつもりだったのに・・。

傘をさした男性が歩いているのをまったく確認できなかった。

ハンドルを切って右折し終わった時に、ひらっとコートの裾と傘が翻るのがみえた。えっ!

当たった感触は無かったけど。

10メートルほどの所に車を止めて、あわてて駆け寄りました。

「大丈夫ですか?」「大丈夫です。だいじょうぶです。少し驚いて傘を落としただけです」

20歳くらいの男性が笑顔で答えてくれた。

「もうしわけ無かったです。怪我もないですか?」「大丈夫です」

笑って歩いて行ったんです。

いったんこ
こりゃダメだ。なぜだめかって?

私は、だれもいないと確信していたんです。何度も確認したつもりなのに。人がいた。

自分の判断を信じることが出来なくなった瞬間です。

それから車を運転することが怖くなってきて、車の間から人が飛び出てくるかもしれないという思いに駆られるようになりました。

ですから、車の必要な生活環境を変えなければならないという焦りもありました。

だから、今のすみかは安心です。

母は自分で買い物にいき、愛犬の散歩もする。キャッシュコーナーもあるから私が通帳を預かってひとっ走りする必要もない。

だだひとつ、この引っ越しで分かった出来事がありました。

あの時すでに母は軽度の認知症が発症してた

なぜそれが分かったのか。

この北側の一番寒い部屋が私の部屋だって言ったんだよ。お母さんは。

言ってないよそんなこと。南側の日当たりのいい畳の部屋があるから引っ越そうって言ったじゃない。

イヤー私は絶対に覚えてる。この部屋がおばあちゃんの部屋だっていった。間違いない。

言われてしばらくは、涙が出て情けなかったです。

何で、そんなこと言うんだ?!まったく意味が解らん。ひどいと思わない?

そう言って妹たちに愚痴をこぼしたわけです。

かれこれ、30年近く一緒にいる母親ですから、性格も解っていますが、ここまで訳の分からないことを言う人だとは思いませんでした。

でも、それから少しして母の「認知症」のサインに遭遇することになるわけです。

「母親の部屋を掃除する」でのやり取りも、実は軽度の認知症が始まっていて、それを受け入れることが出来たら、その先どうやって付き合っていくかを家族みんなと共有する必要があると考えています。

そんな母ですが、すべてぼけちゃってるわけではないんですよ。

趣味・・、興味は今も変わることのない「株式投資」です。

当然、ネットで取引!・・なんてことは出来ませんので、びっしり数字が書いてあるよれっよれのノートによっれよれの新聞の切れ端をいっぱい挟んで研究です。

畳にノートを広げて、頭をこすり付けるように丸くなって数時間。

いったんこ
イヤー、どこが認知障害なのでしょうかね?

最近は、なにかつじつまの合わない会話になると「うん、そうね。」と言ってみんなが上手に受け答えるようになりましたよ。これも練習ですね。

2年生の孫でさえ「おばあちゃんタラコのおにぎり買ってきてくれるって言ったのに、マックのハンバーガー買ってきたの。忘れちゃうんだよね」って。

いったんこ
みんな、なかなか上手になってきた。そう感じて、ニヤッとしてます。
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